療育・リハビリテーション

個別療法

 診察で必要に応じてPT(理学療法)・OT(作業療法)・ST(言語療法)・心理療法を受けるよう主治医から指示が出されると、担当訓練士による療育訓練・面接が始まります。それぞれの領域で国家資格を有するスタッフが連携を取りながら、お子さんの成長を総合的に支えることができるのが、本院の特色です。 

OT 作業療法

乳幼児期~学童期のお子さんを対象としています。動作がぎこちない、手先が不器用、椅子に座っていられない、ベトベトしたものを触れない、注目することが苦手、特定の音に敏感、気持ちの切り替えが苦手、集団の中でルールを守れない、読み書きが苦手・・etc様々な生活のしづらさを抱えているお子さんの評価と支援をしています。評価は、遊具を使用してダイナミックに身体を動かすこと、机に向かって手指を動かし道具を操作することの大きく2つの方法で行います。
 OTで取り組んだことを自信にし、お子さんの日常生活に繋げることを目指します

心理療法

心理でおこなう療育は、主に就学前後のお子さんを対象にしています。レベルに合った課題に取り組んでいくことで、指導者との信頼関係を育み、自信や自発性を高めます。カウンセリングやプレイセラピーでは、気持ちが不安定なお子さんに対する心のケアを行い、適応を助けます。スキルトレーニングとして、気持ちのコントロールや対人コミュニケーションの方法を教えることもあります。心理検査では、お子さんの発達の様子を調べるための検査を行います。お子さんの得意・不得意がわかり、今後どのような支援をすれば良いかの見通しが立てやすくなります。親相談では、お子さんについての心配事をお聞きし、一緒によりよい支援を考えていきます。 

当クリニックの心理科プログラムが発達障害の専門誌

「LD研究」第29巻2020年2月号に掲載されました。

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PT 理学療法

 寝返りやハイハイなどの獲得がゆっくりなお子さんの発達促進を行います。その他、歩行獲得後に『躓きやすい』『片脚立ちができない』『ジャンプができない』などの運動の不器用さのあるお子さんに対し、協調運動の発達の手助けも行なっています。偏平足や内反足などの身体の土台である足が不安定なお子さんには、姿勢を整えるために靴の中敷きなどの装具を作っています。
お子さんの出来ることを増やし自信に繋げ、自ら取り組むことのできるような心身の発達を支援します。

集団療法

 詳細はお問い合わせください。医療機関の性質上、お子さんの特性や支援環境を考慮した上で、集団療法が適切かつ必要性が高いと判断された場合に参加対象となります。

 

なかよしクラブ(ST/コミュニケーション指導/年中~年長児)

 大人とは会話ができるけれど、幼稚園・保育園で集団活動や子ども同士のコミュニケーションに苦手さのあるお子さんが対象です。構造化されたわかりやすい小集団活動を通して、集う楽しさを味わいコミュニケーションの成功体験を積んで集団参加への自信をつけてもらいます。親御さんも一緒に参加していただき、お子さんの集団場面での困り感を理解して有効な支援方法を学び、帰属園への橋渡しをしていただきます。

 

こぐまのがっこう(心理/就学前スキル訓練/年長児)

 就学相談では普通学級の判定が出ているが、そのまま就学させるのは心配というお子さんを対象としています。教室に似せた環境の中で、お子さんに小学1年生に必要とされる学習態勢や生活スキル、対人コミュニケーションの基礎的なことを学んでもらい、小学校生活をスムーズにスタートさせることを目指す小集団グループです。

 

親ぐまのがっこう(心理/就学前後期親支援プログラム/親対象)

 親御さん自身が小学校の模擬授業を体験することを通して、お子さんの学校生活に必要な支援について考えていただきます。親御さん同士の情報交換や、交流のきっかけの場にもなっています。当院スタッフがこの講座のために執筆したテキストを教材にした講話もあり、多角的に親御さんの学びや気付きを支える集団プログラムです。

ST 言語療法

ことばの発達・コミュニケーション・発音・吃音・読み書きに問題のあるお子さんを対象に評価・指導・相談を行います。言語発達は、心理療法を経て親子間の基本的な信頼関係が形成され2語文が出始めた頃から、発音は、会話ができるようになり不明瞭さが際立ってきた4歳以降から、読み書きは小学2年生から、定期訓練に入ります。お子さんのニーズと興味に合わせた教材を用いて、コミュニケーションを大切にしながら自発的な学びを促します。親御さんへはご家庭での取り組みについて具体的にアドバイスいたします。